最終コーナーを回った競走馬達がダートを走っているのを競馬予想詐欺に騙された者が手に汗を握って見つめている

当たれば投資金額の百倍以上の金額を手にすることもできる競馬。パチンコなどと同じギャンブルであるため、競馬予想を巡って悪質な詐欺サイトや詐欺業者が横行しています。「楽して一攫千金」を目論む人の欲につけこんで、「あなただけに万馬券の情報を用意しました」などと美味しい言葉でお金を奪う。競馬詐欺のよくある手口や相談窓口、詐欺業者の見分け方などを解説します。

あなたは大丈夫?競馬詐欺の被害事例

競馬詐欺の被害は多く報告されていますが、他の詐欺と同様に手口は類似しています。もしもあなたが今競馬予想サイトや競馬予想業者と関わっているなら、似たような事態に陥っていないか注意してください。

無料登録で予想を楽しんでいたが業者から有料会員登録を勧められた

当初は無料で競馬予想を楽しめたサイト。Aさんはそこで無料の競馬予想を見て楽しんでいました。そうすると、ある日そのサイトの競馬予想を参考に買った馬券が的中!万馬券として、50万円の払い戻しを得ることができました。

ところが後日そのサイトの運営者から連絡があり、「弊社では会員数を制限して有料の競馬予想情報を提供している。登録料は100万円だが、有料の予想情報を参考に競馬をすればすぐにペイできる金額だ」と勧誘されました。

無料情報で馬券が的中したためその業者に対して信頼感も生まれていたAさんは、少し無理をして100万円を支払い、有料会員に登録しました。しかし、その後情報を参考にしても馬券が的中することはありませんでした…

当たらないとクレームを出したら、さらに大金を請求された

Bさんは競馬にはまり、毎月数千円を払って有料の競馬予想サイトに会員登録をしています。サイト上では連日「今日も当たりました」といって的中馬券の画像が更新されたり、的中したことを証明する支払いの画像が更新されていたため、「ここから情報をもらえれば自分も競馬で一山当てられる」と思ったからです。

しかし、一向に予想サイトの予想が的中する気配はありません。Bさんはだんだん腹が立ってきて、サイトに掲載されていた連絡先に電話をし、「金を返せ」と怒鳴りこみました。電話に出た男性が言うには、有料情報といえども月々数千円のプランなので、やはりどうしても的中率は低い。もしご要望であれば、月30万円の有料会員に登録してみてはどうか」とのことでした。

Bさんはその金額に驚きましたが、どうしても諦めきれません。的中率が高いので、一月登録して活用すれば十分元が取れる。一月でこれまでの負けを取り戻せばいい、と説得されたBさんはその気になり、30万円を予想サイトに振り込みました。が、しかし…

あなただけに万馬券の情報を提供すると言われ、クレジットカードを現金化

競馬を楽しんでいるCさんは、いろいろなところから情報は持ってくるものだと、数ある無料競馬予想サイトに登録。競馬新聞も読むなど、かなりの情報通です。そんなCさんの元にある競馬予想業者から電話がありました。

実は出来レースの情報を手に入れ、確実に儲かる万馬券の情報がある。しかし、情報を手にいれるのもただではないため、50万円の情報料を支払ってくれるならこの情報を流してもいい。もしCさんが断るなら、他の人にこの情報を提供する、とのことでした。

最初は「詐欺か?」と怪しんでいたCさんですが、話を聞いていると、相手の男性は特にゴリ押ししてくるわけでもありません。「他にも情報提供を求めている人がいるから、いらないのであれば早く返事をしてください」とすら言われ、Cさんは情報料として50万円を支払いました。

数日して、またその業者から連絡が入りました。「情報量が高騰していて、50万円では足りない。あと20万円上乗せしてほしい」とのこと。正直資金がもうないと相談すると、「じゃあクレジットカードを現金化すればいいですよ」との提案が。乗りかかった船だということで、Cさんはクレジットカードを現金化できる業者を教えてもらい、さらに20万円を振り込みます。

ところがまた連絡が入り、「今回の出来レースよりももっと儲かるレースが見つかった。こちらの情報を流してもいいが、儲けが高いぶん情報量も高い。100万円追加するなら情報を流す」とのこと。さすがに詐欺だと気付いたCさんはその勧誘を断りましたが、すでに支払った70万円は未だ返金されていません。

これらの事例はフィクションを交えていますが、競馬詐欺の多くはこのような被害を産んでいます。次の項では、競馬詐欺の手口をまとめました。

競馬詐欺の巧妙な、でも意外とわかりやすいその手口とは

広告に明確な法規制がないため、書き放題・煽り放題

「確実にニキビが治る化粧水」とか、「これを飲むだけで癌が治るサプリ」というような表記は、実はできません。サプリやコスメなどは、薬事法という法律で厳しく規制されているからです。

しかし、競馬予想に関してはそういった規制はありません。それどころか競馬はパチンコなどと違って公営のギャンブルなので、ここまでの規制はありません。一応は、競馬に限らず誇大広告に関しては「景品表示法」という法律により、一定の規制は設けられています。

例えば、消費者庁ホームページのにも書かれていますが、そのサービスが実際のサービスよりも著しく有利であると示す、または誤認させるもの(有利誤認または優良誤認)は違法であるという規制はかかっています。

しかし、詐欺集団は巧みに法律の抜け穴をかいくぐって広告を打ち出しており、これだけの規制では、横行している競馬予想詐欺サイトを取り締まることは難しくなっているのです。

当選したと言って登録料などを請求してくる

競馬詐欺の手口の一つに、「高額当選しました」と電話をかけ、当選金を受け取りたいなら有料会員に登録してくれ、と勧誘してくるという手口があります。最初に数百万という高額の金額を「当選した」と伝えてくることで、被害者に「すでにそれだけの金額を受け取ることができる」と思わせます。

その後に数十万単位の高額のお金を「登録料」などとうまいことを言って要求してきますが、被害者の意識は受け取るべき数百万に行ってしまっているため、単に数十万の会員登録料を要求するよりも、はるかに詐欺に引っかかるハードルを下げることができるのです。

もちろん当選という事実はありませんので、お金が入ってくることは…ありません。

出来レースの情報を仕入れたと電話で勧誘してくる

競馬詐欺のよくある手口の一つがこれ。「出来レースの情報がある」といって、高額の情報料を請求してくるというものです。出来レースであれば、最初からどの馬が勝つかが決まっています。

過去に実際に出来レース事件が多かったことや、未だに出来レースが行われているとまことしとやかに語られていることもあり、このような話を持ちかけられてもその語り口調が巧みであれば、「本当のことなのかもしれない」と思わされてしまうのです。出来レースの情報は極秘機密扱いにされるため、詐欺師が要求してくる情報料も高額です。中には数百万円を騙し取られる人も少なくないのです。

 

すでに競馬詐欺にあってしまっていたら、返金は求められないのか

証拠がない・相手の連絡先がわからない、この2点が、競馬詐欺被害にあってしまったときの大きな障害になります。そうすると、すでに詐欺に遭ってしまっている場合はどんな手立ても取ることができないのでしょうか?

同じような被害がないか消費者センターに確認しよう

詐欺被害やクーリングオフなど、消費者として何らかの被害にあった時には、消費者センターが受け皿となって被害相談を受けています。消費者センターは相談に乗ってくれるだけではなく、時に加害者に警告を行うなどの積極的な対応をしてくれることも。

証拠がない、詐欺師の所在地がわからない、という場合でも、相手の名前や振込先の口座番号がわかることは少なくありません。手がかりは少ないにしても、一度消費者センターに相談してみてください。もしかすると同じ詐欺師に関連する詐欺被害の相談が多く寄せられているかもしれません。

被害件数が多くなれば、それだけ相手の情報も集まっている可能性が高まります。手掛かりが少なくて警察が動いてくれないというときにも、念のために消費者センターに相談してみることは無駄ではありません。

参考外部リンク:独立行政法人国民生活センター・全国の消費生活センター等

警察への相談が必ずしも無駄ということにはならない

警察への相談も、同じ理由で無駄にはなりません。確かに今は動いてくれないかもしれませんが、これも消費者センターと同じで、被害件数が集まれば、放置しておけないということで大規模な取り締まりに出る可能性もあります。

一人一人が「どうせ返金は期待できない」と諦めてしまえば、被害が明るみに出ることもありません。労力はかかりますが、警察に詐欺の相談してみる、可能であれば被害届を出すという行為もまた無駄ではないと言えます。

弁護士に相談し、今後の流れを確認する

ある程度の証拠があり、相手の連絡先もわかっている、連絡が取れる状態でもあるということなら、弁護士に相談して具体的に動いてもらうことが解決のためには必要です。

競馬詐欺被害にあった時には、その被害額を取り戻せるのか、警察に詐欺の相談に行って相手にしてもらえるのかなどの判断が自分では難しいものです。しかし弁護士は交渉と裁判のプロなので、実際の被害状況や手元の証拠などを見て、どれくらい返金の可能性があるのかなども判断してくれます。

また、警察にも同行し、被害状況をより詳細に伝えることもできます。弁護士が関与したことで警察の対応が変わったという例も。まずは、弁護士への相談が解決のための一歩です。

怪しい競馬予想詐欺業者の4つの見分け方

競馬予想詐欺は至る所に潜んでいます。過去に有料情報サイトに登録して情報を得ていたのに、その情報が全く使えず実は詐欺に遭っていたのに、詐欺だったことには気付かずにまた他の有料サイトに引っかかる、こういった人も少なくありません。

これ以上競馬詐欺の被害を受けずに済むよう、怪しい業者やサイトの見分け方を知っておきましょう。

1.競馬予想の客観的な根拠があるか

競馬予想には、いろいろな根拠があるはず。そしてその根拠を導き出すためには、膨大なデータと蓄積された経験則が必要になるものです。単なる当てずっぽうではなく、こうしたデータの蓄積から導き出される予想だからこそ、高くてもお金を払って情報を手に入れる価値があるのです。

しかし、競馬予想詐欺サイトや業者の多くはこういった客観的な根拠を示さずに予想だけを配信しています。もしもそのサイトの情報を利用しようと思うなら、「過去にもこの情報で的中したから」といったような主観的な根拠は排除して、客観的な根拠だけを見て判断するようにしてください。

2.実績が不明瞭

競馬予想詐欺サイトの多くが、的中実績を載せています。しかし、その情報が本当だったとしても、いくら資金をかけてその的中を引き当てたのか、その確率などのデータを含めた実績についてまで詳しく書いているサイトは少ないもの。

こういった実績に関するデータを公開せず、単なる的中実績だけを載せている業者は警戒してください。また、的中と謳っておきながら、その実績を文字だけで公開しているサイトも要注意。本当に的中したのか、その担保がないからです。いくらでも捏造できますので、こういったサイトには近づかないことが懸命です。

3.「必ず当てる」「万馬券続出」「出来レースの情報が」などの過剰な文言

これらの文言は、詐欺の常套句です。メリットばかりを挙げたり、過剰な文言で、競馬で儲けようとしている人を引き寄せようとします。やはり「絶対に当たる」と言われたら、信じたくなってしまいますよね。しかし競馬はギャンブル。100%はないのです。また、出来レースの情報についても同じです。投資やギャンブルでよく言われるのが、「本当に儲かるなら誰にも言わずに自分だけでその方法を活用するはず」ではないでしょうか。

もしもあなたが競馬予想をする側だったとしたら、数千万円が手に入るような出来レースの情報を、電話だけで繋がっている見知らぬ人に伝えますか?情報料としてお金を得るよりも、自分でその情報を活用して配当金を手に入れた方がはるかに儲かるはずです。

4.そのサイトのドメインを調べてみる

これはやや上級編ですが、過去の実績をうたっているサイトがあれば、そのドメインがいつ取得されたのかを調べてみるというのも、悪質サイトを見分ける一つの方法です。

ドメインは、URLを見ればわかります。URLをコピペして、ドメイン検索ツールにかけてみてください。「昨年の実績」「競馬予想をして○年」などとサイト上では謳っているのに、ドメインの取得が今年に入ってからならば、相当怪しいと言えるでしょう。

参考リンク:ドメインの履歴検索ツール

競馬詐欺・競馬予想詐欺の被害相談はまず弁護士へ

競馬詐欺は、一攫千金を狙いたい、もっと高額を的中したいというギャンブラーの欲を刺激し、いろいろな手口で巧妙にお金を引き出そうとしてきます。もしも被害に遭ってしまった時には、返金の可能性はどれくらいあるのか、どうやって今後対策を取っていけばいいかなどの詳しいことを弁護士に相談してください。

被害者本人による競馬詐欺の返金は非常に難しいとは言われておりますが、当弁護士事務所では日々多くの競馬詐欺の相談を受け、予想会社の手口や実態についても熟知しております。返金実績も多数ありますので、他の弁護士事務所で満足のいく結果が得られなかった方でもお気軽にご相談下さい。

「競馬予想というギャンブルで利益を得ようと思った自分が恥ずかしい」といった理由から人に相談できずに自分だけで抱え込んでしまう人もいるようですが、騙されることはけして恥ずかしいことではないと当事務所の弁護士は考えております。反省するところは反省しなければなりませんが、自分を責める必要はありません。返金に向けて今自分が何をできるのか、まずはそれだけを考えてください。

当弁護士事務所は、全国対応で詐欺の相談を無料で受け付けております。日本一気軽に相談できる法律事務所として、また、誠実な対応を最優先に、依頼者のために尽力します。

相談する勇気が解決への第一歩です。お気軽にご相談下さい。